急な足腰のしびれ、それ限界サインかも?頑張りすぎる人に多い梅雨時の坐骨神経痛
こんにちは、やすはら鍼灸院です。

湿気が強まる梅雨どきに、相談を受ける症状があります。
それは 「急な坐骨神経痛」 。

昨年の梅雨どきも、自力で歩くのが難しく、ご家族に支えられて来院された方がおられました。
私自身も、十年前に急性の坐骨神経痛になったことがあります。
なぜこの時期に坐骨神経痛が起こりやすいのか、そして回復のために大切なことを書いてみました。
梅雨時の坐骨神経痛は「しびれ」が強い
梅雨どきの坐骨神経痛の症状、こんな訴えが多いです。
・お尻から太ももの裏がジンジン痛む
・つっぱるような違和感が下半身にでる
・立ち上がるときに痛みが走り、動きづらい
・足に力が入りにくい
・しびれが強くて動きにくい

神経痛というと、寒い冬に起きるイメージがあるかもしれません。
でも臨床を続けていると、梅雨の時期にも坐骨神経痛は少なくありません。
しかもこの時期の特徴は、痛みよりも「しびれ感」が強く出やすいこと。
「ジンジンする」
「足が自分のものじゃないみたい」
「うまく動かせない」
痛いというより、動かす際の不快感を訴える方が多いのです。
今も忘れられない、キツイ坐骨神経痛の苦しさ
自身の体験ですが、育児の真っ最中だった十年前、急に左臀部から太ももの裏にかけて、坐骨神経痛を発症しました。
前触れもなく、朝起きて「何か動きづらいな」と思ったのち、一気に症状が出たのです。
ビリビリ電気が走るような感覚がきつかった!
痛みがあまりに強烈で、今もハッキリ覚えています。

当時、家事と育児に振り回されており「ゆっくり休む」という選択肢はありませんでした。
「イタタタ」とうめきつつ、左足を引きずるようにして動くのですが、日常生活がままならない。
とにかく早く直さねば!と近所の整形外科を受診し、レントゲンを撮りました。
「骨には問題ありませんね」といわれ、電気治療を勧められましたが、待合室は人でいっぱい。
小さい子どもを抱えながら何時間も待つのは現実的ではなく、痛み止めだけもらって帰宅しました。
ですが、痛み止めを飲んでも、しびれの不快感はあまり変わりませんでした。
あまりにしんどいため、最後に頼ったのが、師匠の鍼灸院。
今思えば、最初からお願いすればよかった!
施術で脈をみてもらって「頭で考えすぎて、胃が騒いでうるさいな」と言われたのを覚えています。
(これについては後で説明しますね)

当時を振り返ると『疲れすぎて回復できない状態』が問題だったように思います。
師匠は「胃が騒ぐ」という表現を使いましたが、実際に胃腸の具合が悪かったわけではありません。
「頭の中は次にやることを考えて、いっぱいいっぱい。
疲労がすぎて、全身に「胃の気」(エネルギー)を送り出せない。
それらが重なって、脾と胃の臓腑が反応がでてるな」
その点を指摘した上での発言だったと思われます。
体は限界で、かなり疲れていたのでしょう。
ハリとお灸を受けて帰宅すると、そのまま2時間以上、気絶したように眠ってしまいました。
翌日には痛みとしびれがかなり軽くなり、2日後には普通に歩けるようになっていました。
自分の身に起きた貴重な、いまだに忘れられない出来事です。
鍼灸の素晴らしさ、信頼できる人に身を任せられるありがたさを、身をもって知ることができました。
なぜ梅雨時に悪化しやすいの?
東洋医学ではしびれを「痺症(ひしょう)」と表します。
この「痺」という字は「つまって通らない」という意味があります。
また、「通じざれば則ち痛む(つうぜざればすなわちいたむ)」という言葉があります。
これは、「流れが悪くなると痛みが出る」という意味。
坐骨神経痛の痛みやしびれは、体のなかで流れが滞っているサインです。

湿気が強まる梅雨どきは、体への負担が重なります。
・湿気でカラダが重い
・エアコンで冷える
・気圧が不安定になり影響しやすい
・不快指数が高まり、不調を感じやすい
これらの条件が重なり、気血水が消耗、かつ流れが妨げられて滞り、症状がでると考えます。
でも、他にも知っておいてほしいことがあります。
「坐骨神経痛はある日突然に」ではありません
私の場合もそうでしたが、坐骨神経痛は突然起こったように見えて、その前には必ずサインがあります。
昨年、坐骨神経痛で当院に来られた方は、こうおっしゃっていました。
「前から腰痛があったんだけどね。
まあ、仕事が仕事(大工さん)だからさ。
お尻の違和感はあったけど、シップ貼ってしのいでたんだけど、一気に痛みがでて、ここまでになるとは思わんかった」
お灸を多く行い、ハリをうち、帰りは家族に支えられることなく一人で歩いて帰られました。
が、その後も数回「腰の疲れ予防に」施術に来られていました。

腰や足の疲労、神経が圧迫されるという問題の根底には「疲れが積み重なった結果」の背景があります。
・最近疲れが抜けない
・睡眠不足が続いている
・肩こりや腰痛があっても我慢している
・家族や仕事のことで忙しく、気を張ったまま
こうした状態が続いた結果、最後に「痛み」や「しびれ」として現れることが少なくありません。

梅雨という不快指数が高まる季節ですが、痛みやしびれに悩まされないためには、まず不調を減らすこと。
「なんとなくおかしいな」の段階で整えることが、最重要だと思います。
私は十年前、坐骨神経痛を発症しましたが、あれ以来一度も悩まされてはいません。
無理をしないことと、予防の大事さを、身をもって学んだ結果です。
坐骨神経痛を「神経の圧迫や、筋肉の固さの問題」として捉えるのも大事ですが、小さなサインを見逃さないこと。
当院のハリやお灸は、痛みのある場所だけでなく、全身の気血のめぐりや、疲労の状態も含めてみていきます。
「最近なんとなくおかしい」
そんな段階こそ、体を立て直すチャンスです。
今年の梅雨を少しでもラクに過ごしたい方は、お早めにご相談くださいね。

