肩や腰がラクになる人は、施術の終わりにこんな変化が起こります

こんにちは、やすはら鍼灸院です。

施術が終わると、こんな感想をいただくことがよくあります。

「首や肩がスッキリしました。」

「視界が明るくなりました。」

これも大変うれしいことで、有難く思っています。

でも、私は毎回、別の変化にも注意しています。

それは、患者さんの表情がやわらぎ、自然と会話が増えること。

施術の終わりごろ、体がゆるんでくると、それまで静かだった方が自然と話し始める。

この変化を、私はとても大切にしています。

坐骨神経痛で来られたAさんの場合

Aさんは、腰からお尻にかけての違和感で来院されました。

体を拝見すると、腰や臀部だけでなく、気になる場所がありました。

背中のみぞおちの裏側が硬く、お話を伺うと、

「肩が凝るというより、息がつまるように苦しいんです。」

とのことでした。

坐骨神経痛だからといって、原因が腰だけにあるとは限りません。

呼吸が浅くなり、胸が開かず、背中が丸くなる。

その状態が続けば、東洋医学では「気」の巡りも悪くなり、腰や足の痛みにもつながると考えます。

気がめぐるよう、会話をしながら施術をスタート。

施術の最初、Aさんは「はい」「いいえ」とぽつぽつ答える程度でした。

でも施術が進むにつれ、呼吸が深くなり、表情が少しずつ柔らいでいきました。

施術の終盤になると、それまで静かだったAさんから、仕事のことや最近考えていたことが次々と言葉になって出てきました。

少し感情的だったかもしれません。

自分でも思いがけず、たくさん口にだしたことに、少し驚かれたようでした。

でも、最後に「自分にはハリが向いていると思います。」と笑顔で話してくださいました。

東洋医学的にみた病の原因

東洋医学には「七情(しちじょう)」という考えがあります。

怒りや悲しみ、不安、考えすぎ…。

こうした感情が長く続くと、気の巡りが悪くなり、体の不調につながると考えます。

だから東洋医学では、

「話して気持ちが軽くなること」

も、体を整える大切な要素なのです。

会話って、とても大事です。

口に出して感情を表すことで、気がめぐり、表情が違ってくることがよくあります。

当院では、患者さんとの会話も、施術の1つ。

自身の不安を吐き出したり、口に出すことで、それまで考えなかった感情に気づくこともあります。

患者さんが感情を表したり、悩みをこぼされることがあると、「ああ、気が巡り始めたな。」と感じます。

師匠から教わったこと

師匠の施術を見ていて、不思議だったことがあります。

30分ほどの施術でも、話しているのはほとんど師匠。

それなのに患者さんは、

「今日は先生に話を聞いてもらいました。」

と言って帰られ、時には涙を流す方もいました。

若い頃は、その理由がよく分かりませんでした。

でも今は、少しだけ分かる気がします。

師匠はただ「話を聞く」のでなく、患者さん自身が答えに気づくような会話や、腑に落ちる話をしていました。

そして施術で体をゆるめ、気を巡らせる。

その二つが重なることで、

胸につかえていた思いが少しずつ整理されていく。

そんな施術でした。

これはマニュアルや会話のテクニックではできません。

師匠はよく、

「鍼灸師は、それができるのがいいところなんだ。」

と話していました。

私も今、その言葉の意味を少しずつ実感しています。


私が施術で大切にしていること

もちろん、私はまだまだ師匠には遠く及びません。

それでも施術の雰囲気について、できる限りのフォローを考えています。

呼吸や表情、声の調子、そして、施術が進むにつれて体がどう変化しているか。

そんなことを大切にしながら、一人ひとりと向き合っています。

肩や腰の痛みは、筋肉だけの問題ではないことがあります。

頑張り続けてきたこと、我慢してきたこと、積み重なった疲れ。

それらを言葉にすることで、気持ちが整理され、体の緊張も少しずつほどけていく。

そんなケースもたくさんあります。

施術の終わりに「肩が軽くなった。」だけではなく、「なんだか気持ちまでラクになった。」

そんな時間を、これからも大切にしていきたいと思っています。

もし、あなたが今、肩や腰の痛み以外に、息苦しさや体の重さを感じているなら。

一度、体全体の巡りを整えるという考え方を試してみませんか?

不快な症状に悩んでいるけど、会話は苦手、でもつまっている感情や症状を解放して、らくになりたい。

そう思われたら、いつでもご相談くださいね。