ホットフラッシュを早く鎮めるには?東洋医学から考える3つの対処法
こんにちは、やすはら鍼灸院です。

私の母は、更年期の真っ最中のころ、強いホットフラッシュに悩まされていました。
急に顔がカーッと熱くなり、大量の汗が出る。
しばらくすると今度は逆にスースー冷えて寒くなる。
母はこれを「カースー病」と呼び、
「また始まった……」
とぼやいていた姿を今でも覚えています。
今でも、この症状に悩まされている女性は少なくありません。
そこで今回は、
「ホットフラッシュが起きたときに少しでもラクになる方法」
について、臨床経験と東洋医学の考え方を交えてお話しします。
ホットフラッシュを鎮める3つの方法
私がおすすめしているのは次の3つです。
- 前腕やみぞおちを冷やす
- 有酸素運動を取り入れる
- 睡眠の質を見直す
① 前腕やみぞおちを冷やす
ホットフラッシュが起きているときは、手のひらから前腕にかけて冷やす方法がおすすめです。

実はこれ、スポーツ選手が体温を下げるために使う方法でもあります。
手のひらや前腕には太い血管があるため、そこを冷やすことで冷えた血液が全身を巡り、熱感が落ち着きやすくなります。
冷たいペットボトルを握るだけでも大丈夫。
- 顔が真っ赤になる
- 動悸がする
- 汗が止まらない
ほど暑さを感じた場合は、みぞおちや胸のあたりを保冷剤で軽く冷やすのも一つの方法です。
太い血管に冷感を感じることで、ホットフラッシュの発作が落ち着きます。
長時間、無理に冷やしすぎる必要はありません。
「暑い」という感覚を落ち着かせるために、手早くできる方法です。
② 有酸素運動で体を慣らす
ホットフラッシュでは、
- 急に体が熱くなる
- 心拍数が上がる
- 汗が出る
といった反応が起こります。
有酸素運動は、これと似た状態を自然に作ります。

運動をすると体温が上がり、汗をかき、心拍数も増えますからね。
こうした経験を繰り返すことで、体が変化に慣れ、症状が出にくくなると考えられています。
運動習慣がある方は、症状が軽いケースも少なくありません。
東洋医学でも、のぼせは「気が上にのぼりすぎた状態」と考えます。
運動すると、気血の巡りがよくなり、上半身に偏った熱を全身へ分散させる働きがあると考えます。
のぼせやほてりが気になる方ほど、無理のない範囲で体を動かしてみるのがおすすめです。
③ 睡眠の質を見直す
東洋医学では、ホットフラッシュを
「陽気が体表にとどまり、陰気が不足している状態」
と考えます。
本来、日中活動していた陽気は、夜になると体の内側に戻り、体を休ませます。
睡眠中に陰気が体内をめぐり、全身のバランスをとるのです。
ところが疲れがたまったり、休息が足りなかったりすると、体内の陰気が不足します。

陰気が体内に不足することで、のぼせや汗が出る、眠りが更に浅くなるなど、更年期に多い症状が起こると考えます。
実際にホットフラッシュを訴える患者さんは、睡眠のお悩みを抱えていることが少なくありません。
夜更かしやスマホの見すぎを控え、まずは「夜間にしっかり休める」カラダを作ることが大切です。
母のホットフラッシュの背景にあったもの
今振り返ると、母がホットフラッシュに悩んでいた背景には、祖母の介護がありました
母は常にイライラしておこりやすく、家の雰囲気に辟易していましたが、今思えば、約10年近く続いた介護生活。
介護保険の周知もない時代、ストレスは半端なかったと思います。

もちろん、更年期には女性ホルモンの変化が大きく関わります。
ですが、実際に施術をしていると、
「頑張りすぎている人ほど症状が強い」
と感じることがあります。
当院に来られる患者さんも同じです。
家族のこと、仕事のこと、自分以外に気を遣う日々、気づけば、自分のことはいつも後回し。
そんな生活を長く続けた結果として、ホットフラッシュが現れている方も少なくありません。
個人の感想ですが、暑さや急に汗が出る<感覚の暴走>は、
「もっと自分のことをみて!」という、身体からのサインではないか、と感じることがあります。

患者さんにいつも言っていることですが、自分の体の声を後回しにしないこと。
長いあいだ誰かのために頑張ってきた方ほど、自分をいたわる時間も必要です。
まとめ:自分のカラダの声を聴くことで、見えてくるものもあります
ホットフラッシュは、更年期によくみられる症状です。
でも、「年齢だから仕方ない」と我慢する必要はありません。
薬やホルモン療法も有効ですが、
「自分のカラダの声をきくこと」
「自分のための時間をもつこと」
この2つも非常に大事です。
頑張り続けてきた体に、少し休む時間を与えてあげてください。
疲れが抜けず、気が張っていて、眠りが浅い状態が続いていませんか?
ホットフラッシュは、この状態が続いた結果、身体にでるサインでもあります。
そのサインを無視せず、楽になる方へ、身体を切り替えましょう。
ハリとお灸は手っ取り早く、カラダにエネルギーをチャージする方法です。

暑さが本格化するこれからの季節。
ほてりや汗でお困りの方は、一人で我慢しすぎず、早めに体を整えていきましょう。
しんどいときは、いつでもご相談くださいね。

