急な暑さにバテないための、正しい水分の取り方
【急な暑さにバテない、正しい水分の取り方】
こんにちは、やすはら鍼灸院です。

暑い!熱い!シャレにならない暑さが急に来ましたが、皆さまご無事ですか?
昨年にくらべ、暑くなるのが遅かったせいもありますが、
準備ができてないまま、一気にトップを迎えてしまいましたから、
体もついていかないのは当然です。
小さなお子さんが朝から吐いて、慌てて病院に駆け込む・・というケースも聞きました。

寝ている間に熱中症になってしまうケースも少なくないのですね。
熱中症の回復力は本人の体力次第、という話もあります。
具合がいったん悪くなると、お医者様にもどうにもできないそうで、後は本人の運と体力次第とか。
節電とエアコンの電力が矛盾しようとも、生命力には変えられません。
どうか皆様、暑さ対策、予防をしっかりした上で、無理に我慢することなくお過ごしください。
夏はそもそも、体力が必要です。
暑くなると、どうしても水分補給に冷たいものを取りますが、冷たいものをガブ飲みすると体力も消耗します。
正しい水分の取り方、ご存知ですか?
夏の水分の取り方は
「ただ飲むだけでなく、食事から水をとる」
これが重要です。
巷では一日2リットル飲む、とかよく言ってますが、あれも、活動的で代謝の上がってる人だからできること。
冷えてる、むくんでる体の持ち主がそんなことやったら、身体は逆に水毒症でおかしくなります。
これを理解していない人が多いので、ポッチャリ水太りさんは、せっせと水分をとっては冷え、悪循環を繰り返しています。
「食事から水をとる」は意外と簡単なんですよ。
ご飯と一緒に汁物をとる、
水分を多く含む夏野菜をとる、
旬の果物をしっかり食べる。
これをやっていれば、わざわざ大量に水を飲まなくても、水分補給ができ、体調も保てます。
理想は、昔のお百姓さんの食事でしょうか。
暑い日に働くにも、朝から食欲が出ないので、
お汁をかけたぶっかけご飯で、ちゃっちゃと済ませて終わり。
最近流行りの「冷や汁」なんか、手軽で栄養素も取れて完璧です。
畑にいって、仕事の合間にキュウリやトマトをかじって水分を摂る。
トウモロコシは利尿作用がありますが、とれたてなら生で齧れます。
おやつに冷やしたスイカでもあればもう最高。
他にも夏の果物として、プルーンやすもももおススメ。
ちょっとすっぱい、えぐみのある味が体を引き締めます。
肉体労働で身体をいじめる分、ただゴクゴク水を飲むよりも、
「形」になって胃にとどまってる方が体調が保てるんですね。
先日ラジオで、一汁一菜を提言している料理人の土井善晴先生が
「水気を含む夏野菜は調理しやすいです。
包丁もサクッと入るし、気持ちいいですよ(中断)
山登りをする人なんか、重い水を大量に持っていけないから、食事をとって、そのエネルギーで身体を保たせることがわかってるんですね」
と京都なまりでおっしゃってましたが、同じことでしょうか。
夏野菜をしっかりとる、果物を食べる。
これは蒸し暑い夏を過ごすうえで、とても大事なこと。

そして何より、きちんと消化できる胃腸を保つこと!!
胃が弱い現代人が食事について考えるのはしんどいですし、
現代人は胃酸過多の生活をしているからもっと水分を取った方がいい、
なんてどこぞの説でいわれています。
が、実は全く逆で、そもそも胃酸が増える生活、
多大なストレスで内臓の働きが弱り、煙や、塩分多めの欧米型の食事が多いなど、
コチラを改めることが先なのです。
暑さに負けず、ばてないために
「夏にむいた食事をしっかり食べる」を実践してください。
以前からいっていますが、湿度の高い季節は内臓の働きを司る
「脾」の働きが衰えやすくなります。
口当たりがいいからと、ダラダラ甘い物や冷たいものばかりとってちゃダメですよ(自戒をこめていってます)
水分をとりすぎて、チャポチャポのお腹になってちゃいけません。
しっかり食事をとって、身体に水分を保ちましょう。
消化吸収に不安がある場合は、ご相談下さいね。
”胃の働き”がキリッとするように、胃腸改善のツボとお灸で後方支援しますよー!

今年の夏を張り切ってすごせるよう、胃腸をしっかり活性化させていきましょう。
長くなりましたが、それでは、また次回!!