あなたの冷え性が解消しない本当の理由

こんにちは、やすはら鍼灸院です。

冷え性さんの中で最も多いのは、「末端が冷える」というお悩みです。

・爪先が痛いくらい冷える

・指が冷えて手を使う作業がしづらい

・毎年しもやけができてつらい

・手足を温めてもすぐに冷たくなってしまう

こんな悩みは少なくありません。

「温めているのに、温まらない」

そのお悩みの解決方法について、書いてみます。

手のひらや足の爪先、末端が冷える原因は?

これは、内臓に集中して血液が集まるからです。

血行は、上半身が優先で、下半身は後回し。

まず、手よりも足が冷えやすくなります。

足先は心臓から一番遠く、末端まで血が届くのに時間がかかります。

カラダが冷えると、血の流れが悪くなり、足の末端の冷えが続きます。

末端冷え性の人はカラダの隅々まで血が届くように、血行をよくしなくてはいけません。

というわけで、カラダが温まるまで、思い切り運動しましょう!

・・と、いうのは簡単ですよね。

でも運動って、言うは易く、行うは難しです。

それに、運動の習慣があっても、末端冷え性にお悩みの方は結構おられます。

なぜ、運動してもすぐ冷えてしまうのか?

答えは「温めポイントがずれている」からなんですね。

次の点をチェックしてみて下さい。

①ちゃんと重ね着をしていますか?

冷え性さんは、自分で思っているより薄着の人が多いです。

外出時はダウンを着て、寒さを感じないかもしれませんが、室内では脱いでしまいます。

その結果、薄着で過ごしてそのまま冷えている方が多いのです。

なので重ね着をして、温かい空気の層をまといましょう。

カラダの温かさを保つ基本は「重ねて着る」ことです。

温かい空気の層で寒さを遮断する、この考えがイマイチ浸透していないんですね。

衣服で空気の層を作り、身を包んでください。

スカートにタイツ一枚より、ズボンとレッグウォーマーを使いましょう。

冷えた体のままで長時間過ごすと、冷え性体質がますます強まっていきます。

足が冷える人は特に、靴下の重ね履きがオススメ。

タイツの上に靴下はいても温まらない、という方もいます。

が、タイツは締め付けられて血行が悪くなりますし、肌に密着して温まる空気の量が少ないのです。

繰り返しになりますが「温かい空気の層」を保つことが大事。

靴下は最近いろんな種類がでていますが、温かさを保つものを選びましょう。

冷えるからこそ、温かい空気の層で身を包んで、カラダの熱を保つ工夫が必要です。

②関節と脂肪の多い部分を温める

「首」の部分をあたためることがコツといわれますが、

首、手首、足首に加えて”くび”れのお腹周りも温めましょう。

脂肪は暖まると蓄熱してくれるので、お腹周りを温めることは大事です。

ちなみに、冷え性とファッションは両立しません(;'∀')

モデルさんは撮影が終わると、全身着ぶくれるそうですよ(笑)

それだけ冷え解消が大事、ということですね。

露出は控えて、締め付けすぎないことも大事です。

さらに、関節周囲を温めると、全身が早く温まります。

肩と股関節は人体で最も大きな関節なので、ここを温めるのがコツ。

でも関節は動く場所なので、厚着や重ね着で温めると、身体を動かす邪魔になります。

なので代わりに脂肪の多い場所、二の腕の「振袖部分」や、お尻周りを温めましょう。

肘や肩が痛い患者さんにも、振袖部分の温めを推奨していますが、ここを温めてると

「痛みが楽になってきた」と仰る方が多いです。

蓄熱されると血行がよくなり、痛みも和らぐんですね。

首、肩、腰、お腹、腰回り、足首の五か所と、その周囲の蓄熱部分をちゃんと温められているか、チェックしてみてください!

③股関節をしっかり動かして

股関節は大きな関節ですので、ここを動かすと温まりも早くなります。

長時間立ちっぱなしや、デスクワークの人は、股関節が動かないため、足先が特に冷えます。

足の指だけ動かすより、股関節を意識して動かしてください

四股を踏む、ストレッチをする、スクワットなど。

特にスクワットは、一日20~30回しっかり行うと、一日分の運動量になるそうですよ。

スクワットを続けていたら、踵のガサガサや足の乾燥がキレイになった患者さんもいます。

下半身に圧をかけることで、血圧があがり、血行がよくなって全身の発熱につながります。

冷え性解消のためにスクワット、今日からやってみましょう!

④睡眠不測を解消する

まず、夜はぐっすり眠れるための努力と工夫をしてみましょう。

睡眠不足の人はほぼ、カラダが固く、冷え性です。

むしろ冷え性だからこそ、睡眠不足なのかもしれません。

睡眠不足が進み、カラダの冷えが蓄積されると今度は逆に手足がほてるケースもあります。

冷えが進みすぎると逆に熱を感じる、「極まれば反転する」症状になるんですね。

しっかり夜眠れると、脂肪が燃焼され、体温が上がります。

自分の眠りについて一度観察してみてください。

スマートウォッチや睡眠アプリなど、種類は色々あります。

「深い眠りに落ちている」状態がきちんとあるかどうかです。

「深い眠りの時間が短い」という方もいますが、その時間を長くするために、体が温まっていることが必要です。

肩こり、腰痛、冷え性に悩む人こそ、睡眠のレベルと湿を上げましょう。

⑤よく噛んで食べる

噛むことは全身運動につながり、体温をあげ、代謝アップにつながります。

オススメはガムをかむこと。

15分ガムを噛んでいると、熱の生産量が6~8キロカロリー増加するそうですよ。

よく噛んで食べると、内臓脂肪も燃焼するので、肥満も防げて一石二鳥です。

昔の人が寒い中、薄着で過ごせたのは、よく噛んで体温が保てていたから。

60年前に比べ、現代人の体温は1℃以上下がっているそうです。

これも柔らかい食べ物が増え、噛む回数が少なくなったから。

でも、食事を固い内容にしても、あまり喜ばれませんしね。

意識的に噛む、を心がけるのも忙しい現代は難しい。

そんな場合こそ、ガムを噛む機会を作りましょう

口腔内のケアもかねて、是非トライしてください!

まとめ:冷えの解消はカラダと気持ちの両方から

では、まとめます。

体温をあげて、冷え性を解消する方法は次の5つです

・重ね着をする
・3首に加え、お腹、二の腕、お尻周りなど、脂肪の多い関節を温める
・股関節を動かして血行を良くする
・しっかりよく眠る
・ガムを噛んで代謝アップ

「冷え」は健康や美のキーワードとなってからずいぶん立ちました。

冷え取りグッズは、いろんなものが出ています。

それらを使うことに加え、日々の自分の状態も振り返ってみて下さい。

冷え症の解消は、生活の内容と共に、日頃のメンタルも関係します。

緊張することや、ストレスが大きければ、血行はスムーズに流れません。

カラダも気持ちもリラックスし、安心してカラダが温まる生活」を過ごすことが必要です。

冷え性を感じているあなたは、今の状態を振り返ってみて、いかがですか?

疲れがたまりすぎたり、ストレスが続いている、そんな方は、部分的に温めても、なかなか温まりません。

そんな方には、身体と気持ちの両方が楽になる、全身丸ごとの温めが必要です。

今、冷えすぎてつらい方は、ご相談ください。

緊張も気持ちも緩む施術で、冷え性を解消しますよ!