「指が曲げ伸ばししづらい」「肘や肩が突然いたくなった」夏の終わり、急に関節が痛む。早く楽になるには?
こんにちは、やすはら鍼灸院です。
最近、知り合いからこんな相談を受けました。
「急に指が痛くなって、腫れぼったい感じ、曲げ伸ばししにくい。
病院にいってもレントゲンとシップだけで、あまりよくならないし。
四十代になったせいかな。これ、更年期の始まり?」
また、別の方からはこんな相談も。
「最近、右の肘が痛くなっちゃって。
物を持つとき、ビリッと電気がはしるような痛みが、時々、肘におきるのよ。
前は左の肘が痛かったんだけど、ようやく落ち着いてきて、なおったと思ってたのに。
整形いっても”特に問題ない”ていわれて、でも痛いから、整体にいってみたけど、全然変わらない。
これってなんなの?」
というわけで、今回は関節痛のお話しです。
急に指や肘、肩や膝、足腰が痛んでお悩みの方は、参考にしてください。
夏の終わりに起こる関節痛
夏の終わりは急に関節が痛くなるケースが増えます。
理由は次の二つです。
①高温多湿の暑さが続き、体内の水を排出できない
②台風が影響して痛みが出やすくなる
①高温多湿の暑さが続き、体内の水を排出できない
日本の夏は、ジメジメした蒸し暑さが続いて体力を消耗します。
東洋医学では、蒸し暑さや湿気を「湿邪」と表現しますが、これはカラダにとって大敵です。
湿邪が体内に留まると、筋肉をゆるませ、関節が腫れたり、シビレやだるさを感じます。
暑さが続くと、カラダがダレるんですよね。
カラダがダレると、体内の水分を排出する働き、すなわち湿邪を排除する働きも落ちます。
体内に余分な水分が溜まって排出されないと、関節が腫れ、痛む原因になります。
こんな風に、手首や肘、肩など、大きな関節が痛くなります。
上半身以外に、下半身にも影響が出ます。
足や腰が痛むと、歩きづらい、立ち上がりにくいなど、日常生活にも影響します。
この痛みを解消するには、体内の水はけをよくすること。
関節痛以外に、足がむくむ、カラダが重だるいなどの症状が出てませんか?
暑さ疲れを解消して、体内の水分代謝を良くすることが必要です。
②台風が影響して痛みが出やすくなる
夏の終わりに痛くなる原因に、台風の影響があります。
台風で気圧がさがると、関節がふくらんで腫れたり、関節内の体液の流れが悪くなります。
その結果、痛みや動かしにくさが出るのです。
台風による気圧の変調って、思っているよりも体に大きく影響します。
日本に上陸していない、遠方で発生した台風でも、痛みがでる人もいます。
「なんとなくカラダがギシギシして動かしにくい」
こんなときは、天気予報を見てみて下さい。
台風が発生し、カラダに影しているのかもしれません。
天候には勝てませんから、こんな時は次の方法をお勧めします。
関節が痛むときの対処法
関節痛の対処法は温めて、血行と循環を良くすること。
温めると関節内の体液が流れ、腫れがひきやすくなります。
血行が良くなると、痛みを出す物質が流され、筋肉がスムーズに動きます。
もっとも簡単な温めは入浴です。
温める→冷水シャワー、を繰り返して刺激すると、血行がアップします。
関節痛や腫れは、シップで冷やすイメージが多いですが、心地よい温度で温めるほうが、回復が早まります。
(関節が熱をもっていたり、赤く腫れている場合は温めは禁物です。
温めで痛みが強くなるようなら、中止してくださいね)
入浴以外に、次の方法もおススメです。
・ドライヤーを低温にして、温め→冷風をくりかえす。
・温めた蒸しタオルや、ペットボトルにお湯を入れ、患部に当てる
・アームカバーやレッグウォーマーなど、痛む関節だけを保温する
指の腫れにドライヤーを吹き付けていたら、徐々に曲がるようになった方もいます。
鍼灸師のおススメは、なんといってもお灸です。
お灸は温める以外に、鎮痛効果もあります。
最近、肘の痛みを訴える患者さんが来られたため、お灸を試してもらいました。
お灸のジワジワと温まる熱にたいして、こんな感想をいただきました。
「カラダにしみこむような感じですね。
熱いんだけど、気持ちいいです。
カラダから発散する熱と違って、何かをもたらしてくれる感じがします。
お灸ってこんなに気持ちよく”効いた”って感じがするんですねえ」
お灸は痛む関節だけでなく、全身に心地よさをもたらし、回復を早めます。
もちろん、指や肘、肩だけでなく、慢性的な腰痛や、肩こりにも効果があります。
じわじわとカラダに熱をもたらし、固くなった筋肉をほぐして、血行が良くなります。
夏の終わりに、暑さ疲れや、痛みを解消するお灸をためしてみませんか?
もし、急な関節痛になったかたは、是非体験しにいらして下さい。
夏の疲れも、関節痛も楽になれますよ。
あなたの痛みが軽くなるよう、お灸とハリで応援します!