「冷えている自覚がなかった」50代女性の足の張りや重さが、ハッキリ和らいだ理由
こんにちは、やすはら鍼灸院です。

「病院では異常がないと言われたけれど、調子が悪い」
「病名はつかないけれど、ずっと不調が続いている」
やすはら鍼灸院には、こんな患者さんが多く来られます。
長年施術をしてきて、最近あらためて感じていることがあります。
それは、体調不良の背景に「冷え」が深く関わっている方がとても多いということです。

修業していたころ(四半世紀以上前)は、筋肉がガチガチに硬い患者さんが当たり前でした。
マッサージも、力を込めて行うことが多かったです。
でも最近は、そのような「硬さが目立つ体」の方は減りました。
代わりに次のような特徴を持つ患者さんが増えています。
- 首・肩・肘・背中など、不調を感じる場所がいくつもある
- 触ってみると、意外と硬さはない
- 足元が冷たい
- 息苦しさ、不安感、緊張などメンタル面の訴えがある
- 眠りが浅い、寝起きがつらいなど睡眠のトラブルがある
あなたは、当てはまる点がありますか?
これらに共通しているのは、「体を温める機能」が弱っている状態です。
冷え性の自覚がない50代女性の患者さん
先日いらした50代の女性の患者さんも、まさにそうでした。
「冷え性って言われたことはあるけれど、自分ではあまり感じないんです」
そう話されていましたが、カラダを拝見すると、次のような状態でした。
首から下が全体的に冷たい
脛やふくらはぎはパンパンに張っている
靴下の跡が足首にハッキリ食い込んでいる
夕方になると足が重く、立ち座りのときに膝が痛む
他覚的に、下半身の冷えが、とても強く出ていました。

また、長年続く首や肩のこりにも悩まされていたとのこと。
病院では「頚椎症」と診断されたそうです。
「年齢もあるし、仕方ないですよね」と話されていたのが印象的でした。
でもこれは、「病名がついた」だけであって、年齢とは関係ありません。
ましてや、ご本人のケアが足りないから、という話でもないのです。
冷えは、日常の中にたくさん潜んでいます
日本の家屋は昔から、夏の暑さを逃がすことを重視した作りになっています。
(最近は断熱性の高い住宅も増えていますが)。
空調が効き、風通しが良いということは、床から冷えやすい環境でもあるということ。

そんな環境で長年過ごしていると、足が冷えても自覚しにくく、「これが当たり前」となってしまいます。
足元が冷える
↓
血の巡りが悪くなる
↓
筋肉や関節が冷えて動きが悪くなる
↓
全身に張りや重だるさが出てくる
これが、夕方の「パンパンな足」や、下半身の冷え、そして全身の不調につながります。

冷えは東洋医学では「万病のもと」。
気・血・水の巡りを滞らせる、大きな要因です。
長年続いてきた冷えは、放置してはいけません。
体の土台から見直すことで、変化は十分に期待できます。
下半身から温めることで、体は変わり始めます
この患者さんには、下半身を中心に、お灸を多く取り入れた施術を行いました。

お灸は、組織の深部に熱を届け、血行を高め、内臓の働きを助ける施術です。
水の巡りを整えるツボ、体の土台を支えるツボにお灸をすると、固くなりにくい体へと少しずつ変わっていきます。
お灸以外に、背中や腰には吸い玉を行い、「とても気持ちいいですね」とリラックスされたご様子でした。

お灸と吸い玉に加えて、最後はハリで調整。
痛くない鍼で刺激を調整し、全身の気・血・水の巡りを高めていきました。
施術後、患者さんからこんな感想をいただきました。
「以前受けた鍼はすごく痛くて、我慢するものだと思っていました。
でも、今日のハリは全然違いますね。
足がこんなに柔らかくなると思わなかった。
張ってる感じも減って、軽いです。
足だけじゃなくて、首や肩も軽くなりました。
カラダが軽くなるのがわかるって、いいですね!!」

まとめ:不調の原因は冷え、でも我慢しないで
多くの方が感じている不調の原因は、年齢や体力の問題だけではありません。
「自覚のない冷え」が原因で、カラダのめぐりがわるくなり、悪化するケースが多いです。
上記の症状がある方は、カラダが本来持っている「温める力」を立て直すこと。

病院にいくほどではないからと、我慢や体の声を無視してはいけません。
冷え性の解消は様々な方法があります。
当院のハリとお灸は体に負荷をかけず、温めて気血水をめぐらせるやり方です。
気血水の流れを導くことで、本来持っている力を回復すれば、整います。
お灸とハリ、吸い玉を体験したい方は気軽にご相談ください。
あなたの体の流れを良くする施術で、不調によりそいますよ!

