更年期のお悩み「やる気スイッチ」をオンにする方法

こんにちは、やすはら鍼灸院です。

2月もあと少しで終わり、春本番の3月までもう少し。

皆様、体調はいかがお過ごしですか?

最近、アラフィフ世代の女性数人と話す機会があったのですが、皆さん口々に

やる気がまったく出なくて、ゴロゴロして家族に呆れられている

不安や苛立ち、イライラや落ち込みなど、気分が変わって疲れる

体が重くて動きづらい、1日何もできてない

今の年齢とこの先を考えたら、何もなくて焦る

先を考えると「もっとお金を貯めておけばよかった」と暗くなる

こんな悩みを仰っていました。

お金の悩みはさておき、更年期の悩みのベスト3に入る「気持ちの不安定」。

若かりし頃の自分と比べて、やる気が出ない、気力がわかないという訴えは多いです。

私もアラフィフ同年代ですので、気力がわかなかったり、この先どうなるのか、

といういら立ちや不安、焦る気持ちはわかります。

更年期の「やる気が出ない」問題を解消するにはどうすればいいでしょうか?

やる気を出すには、気の通る体になること

「やる気が出ない、根気が続かない、疲れて気力がわかない」

こんな症状を訴える患者さんたちに対して、

師匠は「やる気スイッチ、押しておくから大丈夫よ~」といいながら治療していました。

やる気スイッチオンの状態になるにはまず、

「気の通りが良いカラダ」でいることです。

やる気が出なくてグッタリしている、ゴロゴロ寝ている、力が入らない・・

等と訴える患者さんは、多くが背中や肩の凝りを訴えますが、

これは気血の流れが悪く、体の隅々まで気が至らないので凝っています。

東洋医学では「久しく臥すと気をやぶる」という考えがありますが、

重力に逆らわず寝てばかりで動いていないと、

気の通りがますます悪くなり、やる気が出るどころではありません。

こんな風に、猫背や前屈気味の姿勢が続くと、胸郭がすぼまり、気の通りも悪くなります。

長時間この状態が続くと、立位では体の芯に力が入りにくく、骨盤も前傾気味になり、

腰にかかる負担が増え、全身の気の流れが更に悪くなります。

気の通りが悪いカラダが続くと、気分もどんどん下がってきます。

その結果、やる気が出なくなるのですから、

負の循環をどこかで止める、リセットが必要です。

更年期症状に運動が有効といわれるのは、運動で呼吸を大きくして、

全身への気のめぐりが良くなるから。

なので、まず運動を!・・と思ってもその前段階、

「運動をする気になれない」ので、皆さんお悩みなんですよね。

この前段階の解消は、腹式呼吸がオススメです。

過活動膀胱も改善した、腹式呼吸の習慣でスイッチオン

腹式呼吸はイライラ、攻撃的、ストレス過多のマイナス気分を変えて、

リラックスや安定感、自己肯定感をもたらすといわれます。

そしてなんといっても、呼吸するだけならタダ(笑)

どこでも簡単に、自分の意識1つでできることです。

腹式呼吸を行い、気の流れが良くなることで、体の症状もおさまります。

知人は毎日、朝日を浴びつつ腹式呼吸を5分程行うことで、

過活動性膀胱(本人の意志と関係なく膀胱が過敏になり、頻回にトイレに行きたくなる)

の症状が治まった、と体験を話してくれました。

「40代になり、頻尿になるのは更年期症状の一種なのかと思っていた。

渦中にいるときはわからなかったが、振り返ってみると当時は、過分に緊張が続き、何かと忙しかった。

不眠やのぼせもあったが、腹式呼吸を粉うことで徐々に治まってきた。

自分の身体の平常な状態を取り戻すのに、効果があったと思う

一日の始まりである、朝に行ったこともよかったのでしょうが、

腹式呼吸は、こんな風に緊張や不快感をリセットし、気分を変える効果があるのです。

起きるのもしんどいかたは、寝たままでもできますよ。

最近はyoutubeで、腹式呼吸やマインドフルネスの案内をしているものもあります。

数回で諦めず、「習慣」として取り入れていくと、気もめぐってきますので、

更年期のやる気スイッチをオンにしたい方は、おススメ!

やる気が出ず、感情に囚われて、体も気分も辛い場合は、ぜひやってみましょう。

それでも、やる気が出ない時は避難場所へ

負の感情の切り替えには「集中」が大事といわれます。

ただ負の感情に囚われて、どうしても気持ちの切り替えができない場合は、

場所をかえることをお勧めします。

負の感情に囚われ続けると、人は動く気力もなくなりますが、

ずっと部屋の中でゴロゴロしても、何も変わりません!!

人は具合が悪くなると孤立する傾向があるそうですが、

こんな時だからこそ、今の場所からでて人と交流が必要です。

なるべく自分の心と体が喜び、声が出せる場所がいいですね。

発声は、深呼吸と同じく、横隔膜を動かして気をめぐらせる作用があります。

無理に声をだしてしゃべれとは言いませんが、

自分のモヤモヤを吐き出せる場所が大事です。

ここまで書いてみましたが、どうですか?

気の通る体になること、ため込まず吐き出すこと、場所を変えること。

どれが一つでも、できそうでしたら挑戦してみて下さい。

更年期世代ロスは、経済損失で年間6000億になるともいわれます。

病を深くする前に、居場所を変え、気の通る体になるべく、

五感と気持ちに刺激を与えてみましょう。

避難場所が見つからない場合は、いつでもご相談ください。

ハリとお灸で、アナタを気の通る体にして、やる気スイッチをオンにしますよ。

それでは、また次回!