「四十肘ってあるんですか?」急に関節がいたくなったときのおススメのケア

こんにちは、やすはら鍼灸院です。

タイトルの言葉は、患者さんから聞かれた質問です。

こんな風に相談されました。

「四十肩はよく聞くけど、四十肘ってあるんですか?

ずっと痛いわけじゃなく、急に「あいたた」て思い出す感じで、肘や肩が痛くなるんです。

日によって場所が違うんで、お医者さんにも言いづらくて・・・。

右の首から肩、腕にかけてが弱い気がして、なんかだる重くてシップを貼りたくなるんですよね。

これってどうしたら楽になりますかね?」

こうした“急に出る関節の痛み”“場所が定まらない痛み”は、東洋医学では次のように考えます。

急にでる関節の痛み、その対応策は?

「まず、温めて血行をよくしましょう」と答えました。

東洋医学では、動いたり、定まらない痛みの原因を「風邪(ふうじゃ)」によるものと考えます。

ここでいう“風邪”は、ウイルス感染の風邪ではなく、体の外から侵入して痛みを起こす邪気のこと。

定まらない痛みのことは、風邪によっておこる症状で風痺(ふうひ)と表します。

風痺は、風邪が体の表面近くにとどまっている状態。

温めて血行を良くすることで、症状が軽くなりやすいのが特徴です。

心地よい熱で風邪を退治できます

写真は指の関節にお灸をすえているところ。

お灸は、じんわりとした熱で血流を促し、体に溜まった風邪を外へ追い出します。

お灸は免疫力も高まり、痛みや炎症をやわらげる作用もあります。

特に肘や指は筋肉がうすく、熱が届きやすい部位。

そのぶん、お灸の効果も現れやすいです。

もちろん、自分でレンジでチンする温めグッズや、湯たんぽで温めるのも効果があります。

でも、関節の炎症をやわらげ、痛みをとる作用はお灸が力を発揮します。

風痺のような「動く痛み」でお困りの方には、ぜひ一度、お灸を試していただきたいですね。

寒くなってきた季節、肩こりにも効果的なお灸

今年は異様に暑さが長く続きましたが、10月に入ってからは次のような訴えが増えています。

・首の付け根がこる

・肩甲骨の間がつまっていたい

・肩が重たい、腕が上に上がりにくい

・片方の腰が痛くて歩きにくい

これらは典型的な「季節病」の表れであり、風邪が原因で起こっているかもしれません。

そんなときこそ、お灸の熱で風邪を追い出し、血行をよくしてほぐすケアがおすすめ。

ただ、首や肩、腰は筋肉が分厚く、肘や指に比べると熱がすぐ届きません。

これらの場所は、深部にも直接アプローチできるため、ハリとお灸の併用がおススメです。

痛みのない当てる鍼

カラダからのSOS、早めに対応して解消を

「場所が日によって違う」「シップを貼ってもスッキリしない」

そんな痛みが続くときは、体が少し冷えて、流れが滞っているのかもしれません。

温めて気血をめぐらせ、ゆるめる。

それだけで、体は本来の力を取り戻していきます。

「鍼は痛そう」と思われる方は多いですが、やすはら鍼灸院の施術は刺さない当てる鍼”が中心です。

肌に軽く触れる程度の刺激で、体の巡りを整え、凝り固まった筋肉をゆるめていきます。

施術を受けた方からはこんな感想をいただきます。

  • ハリって、即効性あるんですね!
  • 体全体が温まってぽかぽか、息がしやすいです
  • 首が動かないと思ってたんですが、アレ?簡単に動く。なんで??
  • カラダが軽いですね。来たときにくらべて、楽になるのが嬉しいです

お灸や鍼のやさしい熱で、あなたの体を少しずつ整えてみませんか?

場所が定まらず動く痛みや、詰まった感覚、こった不快感は、早めに解消したいもの。

心地よく温まる時間を過ごし、寒くなるこれからの季節を安心して乗り切りましょう。

ちなみに冒頭の患者さん、施術が終わってニコニコ笑顔で帰っていかれました。

あなたが不快感から早くオサラバできるよう、応援しますよ!