枕が合わない?首がゴリゴリ、頭が重い夜に効く3つのセルフケア
こんにちは、やすはら鍼灸院です。
日本人女性の8割が「首や肩のコリに悩んでいる」というデータが在ります。
患者さんからこんな声もよく聞きます。
「枕が合わない気がして、頭の置き所がない」
「寝ても疲れが取れず、首の後ろがゴリゴリする」
「頭が重くてスッキリ眠れない」

今日は、そんなときにぜひ試していただきたい、3つのセルフケアをご紹介します。
①ストレッチポールで胸をひらく
首や肩がガチガチにこっているときは、ストレッチポールでゆっくりほぐして伸ばしていきましょう。
写真のように、深く息がとおるよう、胸郭をゆるめることをお勧めします。

首や肩の不快感は、首だけが原因ではありません。
実は「胸の緊張」が原因になっていることも多いのです。
胸がひらくことで肩甲骨まわりがゆるみ、首の後ろのゴリゴリ感がやわらぎます。
ちなみにストレッチポール、やわらかめで低反発素材のものをおすすめします。
昨今人気のマッサージローラーは、プラスチック製の固いタイプが多いです。
固い素材でゴリゴリ強く押されると「効く~!」と思うかもしれませんが、これは逆効果。
コリを強く押しすぎると、筋肉は余計に固くなる傾向があります。
なので、柔らか素材で時間をかけてゆっくりほぐすほうが効果的。
ストレッチポールがないときは、大判のバスタオルを丸めて代用するのもおススメですよ!
②首の後ろを温める
「枕が合わない」と感じるとき、首そのものが冷えて固まっていることがあります。
東洋医学では首の後ろは「風邪」という邪気が入る場所とされます。
風邪は風邪の始まりとして、気血水の流れを乱すものとされます。
首の後ろが冷えてかたまっていると、邪気が入り、体調をくずしやすくなるのです。
寝ても寝ても疲れが取れなかったり、頭痛がするほど肩が凝っている場合は、風邪が入りこんでいるかもしれません。

ですので、首そのものは上記の写真のように温めてほぐしましょう。
レンジで温めたタオルやホットピローや、お湯を入れたペットボトルを充てるのも効果的です。
血流がよくなり、首のつまり感や頭の重さが軽くなります。
ここがほぐれると、体温も上がり、緊張も緩んで睡眠が深くなる効果もあるそうですよ。
枕が合わないと感じて、頭の置き所がない人は是非お試し下さい。
③アイマスクで目を休める
上記にかいたように首の後ろを温める以外に、目を温めるのも効果的です。

首や肩のこりと深くつながっているのが「目の疲れ」。
目を酷使すると、東洋医学でいう「血」の消耗につながります。
血の消耗は、睡眠不足の原因となり、筋肉のしなやかさが奪われます。
そのため、スマホやパソコンの見すぎで目が酷使されると、首の後ろが一層ゴリゴリに固まり、ほぐれにくくなるのです。
首の後ろのコリをやわらげるには、眼の周囲を首の後ろとセットで温め、血の消耗を回復させること。
他にも、目の周囲や頭皮のマッサージ、アイマスクで保護することも効果的です。
この時季、首の後ろがゴリゴリするわけは?
東洋医学では、秋は「収斂(しゅうれん)」の季節とされています。
収斂とは「縮む」「引きしめる」という意味。
私たちの体も秋になると、エネルギーが内にこもり、カラダも滞りがでて堅くなります。
首から上、特に頭は全身のエネルギーが流れる経絡が通っていますが、滞りがあると、気血の流れがとどまり、頭が重く感じます。

また、それを支える首も重さを支えるべく、固くなってしまうのです。
「首の後ろがゴリゴリする」「頭が重い」「枕が合わない」
こんな症状は、経絡の滞りを解消し、流れを良くすることが必要です。
セルフケアでも解消しないときは
ではまとめます。
首の後ろがゴリゴリする、寝ても寝ても頭が重い、疲れがとれない、そんなときはコチラがおススメです。
・胸部を広げるストレッチ
・強くゴリゴリは厳禁、低反発素材がおススメ
・時間をかけてじんわりほぐす
・目も首の後ろも温めて
セルフケアで楽になる方もいますが、なかなか改善しない場合はプロの手を借りるのもひとつの方法です。
ハリやお灸を使った施術は、首や肩だけでなく、全身の気血の流れを整えていきます。
そうすることで血流が改善し、首のこわばりや頭の重さがスッと楽になります。

写真は背中に吸い玉をおこなっているところ。
首や肩そのものよりも、胸部や背中をほぐすことで、全身の血行が良くなり、コリの解消につながります。
実際に施術を受けた方からは、
- 「首のゴリゴリがやわらいで、頭が軽くなった」
- 「枕に自然に頭をあずけられて、ぐっすり眠れた」
といった声をいただきます。
首や肩の不快感で眠れない夜が続いている方は、ぜひ一度ご相談ください。
まずは「体が軽くなった」感触、試してみませんか?