「足のシビレがよくなった!」と喜んだ患者さん。具合がよくなった、本当の理由とは?
こんにちは、やすはら鍼灸院です。

「病院でもらった薬を飲んでも良くならない」
このお悩みをお持ちの方は、とても多いです。

現代は情報がありすぎて、色々と迷ってしまうのでしょうか。
薬の効果がないと、すぐやめてしまう方も多いようです。
でも、やめるのはちょっとまって!
それは「薬の成分がちゃんと吸収できていないから」かもしれませんよ。
クスリの効果を最大限に引き出すために、まずやることがあります。
クスリの効果を最大限に引き出すためには?
それは「胃腸の働きを強くする」ことです。
薬の効果をあげるには、一番最初に吸収を行う、胃や腸の働きを良くすること。

薬は、まず胃で消化されたのち、腸で吸収されます。
そこから肝臓で分解され、成分が血液にのって全身に流れていきます。
その力が大きいかどうかで、カラダへの反応も変わってきます。
え?
「胃腸は大丈夫、そんなことより、症状を良くする方が先だ」って?
病を治すには、別の視点から見ることも大事なんですよ。
たとえば、こんなケースがあります。
足のシビレがよくなった、ある患者さんのお話
これは、先輩鍼灸師Aさんから聞いたお話です。
ある日、Aさんのところに問い合わせの電話がありました。
内容は「そちらの治療院では、電気バリで治療をしてもらえるか」というもの。
Aさんが理由を尋ねると、こんなお返事でした。
「病気の後遺症で、足がしびれている。
自分でも薬を飲んだり、リハビリをやっているが、痺れが取れない。
足にハリをして電気を流したらよくなった、という話を聞いたので、やってもらえるか問い合わせている」

Aさんは他にも、電話口で体調を訪ねました。
Aさん:「お腹の調子はどうですか?」
「あまりよくない。下したり、便秘になったりする」
Aさん:「食欲はどうですか?」
「まあ、腹がこんな状態やから、あんまり食欲もないですね」
Aさん:「薬を飲んでらっしゃるんですよね?効きめはどうですか」
「正直、あまりありません」
Aさんは、患者さんに来てもらって、カラダを拝見しました。
そして、次のように説明しました。
- 患者さんは、まず、胃腸の働きを強めることが必要。
- 胃腸の働きが良くなれば、クスリが吸収されて、効果も出るでしょう。
- でも今の状態では、カラダが元気になるまで時間がかかる。
- そして、電気を流す治療は強い刺激を与えるから、今の弱っているカラダに合っているとは思えない。
- まずは内臓も含めて、カラダの土台を立て直すことが必要。
しっかり説明して患者さんに「先生にお任せします」と言ってもらったAさん。
足に電気はせず、胃腸が元気になるよう、集中して全身を施術したそうです。
結果は思ったより早く現れました。
5回目の施術のとき、患者さんからこういわれたそうです。
「痺れが弱まって、以前より歩くのが楽になりました。
一年以上悩んでいたのに、こんなに早く良くなると思わなかった。
シビレをよくすることばかり考えていましたが、原因は別にあったんですね。
足じゃなくて、お腹から回復力をあげるなんて、思いもしませんでした。
お腹の調子がよくなったお陰で、食欲も前より出たし、体力も回復してきました。
先生に診てもらってよかったです」

Aさんはこの患者さんから、同じ症状に悩む他の方を紹介されたそうです。
腕はもちろん、話を聞くことも含めて、診る力がすぐれていたのでしょうね。
先輩鍼灸師として尊敬します!
まとめ:回り道が一番の近道。土台から良くすることが、回復につながります
さて、いかがでしょうか。
この患者さんは、胃腸をよくすることで、足のシビレが回復しました。
痛むところや現れている症状「だけ」みても、解決しないこともあります。
「回り道が一番の近道」という言葉があります。
たしかに、ゴールにたどり着くまでは、思っているより時間がかかるかもしれません。
でもこの方の場合は、時間をかけても「薬が効くカラダにかわる」ことで、問題の解決につながりました。
回復には全身を整え、底力をあげることが必要なんですね。

もしあなたが、長引く不調に苦しんでいるなら、違う点から診てみるのはいかがでしょうか?
東洋医学は「痛む場所だけでなく、全身を総合的に診る」ことが特徴です。
痛い部分以外に、手足やお腹など、全身を触って治る力を引き出します。
ハリとお灸で、アナタの治る力を引き出せるよう、ご協力しますよ。
気軽にご相談くださいね。