「気力がわかない、元気がでない、気持ちがあせる」40代をすぎて、焦りや不安、気持ちの浮き沈みが気になるあなたへ(季節篇)

こんにちは、やすはら鍼灸院です。

体調不良がつづいて、元気が出ない。

楽しい気持ちになれない、人生をたのしめない。

この先、このままでいいのか?と気持ちがあせる。

最近特に、こんな気持ちが強くなっていませんか?

更年期世代のメンタルの浮き沈みは、誰しもあります。

今回は、気持ちが不安定になったときの「ある影響」について書いてみました。

季節の影響が大きいことをしっておきましょう

気持ちの浮き沈みや体の不調は、季節が大きく影響します。

もし、メンタルの浮き沈みを感じたときは、今の季節を考えてみてください。

こんな影響があるって、ご存知ですか?

春の影響

更年期世代の女性は特に、春に不調を訴える方が多いです。

あせりやイライラ、不安や不眠など、心身に影響がでます。

3月から4月にかけての「木の芽時」は変化の季節。

卒業や入学、新年度の始まりなど、世の中もどこか慌ただしくなります。

環境の変化や、気温の寒暖差も大きく、気持ちもカラダも疲れやすいのです。

疲れると、マイナス思考になったり、不安定になるのは当然。

昔、師匠にこう教わりました。

「冬から春は、陰から陽への切り替わりどき。

陰の性質が大きい女性は、陽が高まってくる春は、負担が大きい。

不安になるのも、春の影響だと軽く考えて、季節の流れに無理に逆らおうとせず、体調不良の時は静かに、芽が出るのを待つことね」

春は、世の中全体が落ち着かなくなります。

交通事故の発生件数が三番目に多いのは3月ですし、相場が荒れたり、離婚や自殺率が高まるのも、春。

春は変化が急で、勢いがあり、天候があれるぶん、不安定になりやすい季節です。

が、心理的に不安定でも「季節のイタズラだから」とどっしり構えてください。

いずれ必ず芽は出ますから、タイミングを待ちましょう。

焦りや不安定な気持ちになっても、慌てないことが大事です。

夏の影響(初夏編)

4月後半から5月にかけての初夏の時季は、こんな精神状態を訴える方が増えます。

・色々と考えることがあるのに、気が休まらない

・イライラし、のぼせやすい

・眠りが浅くて、毎日頭が働かない

・頭が集中して考えられない、まとまらない

GW前後に毎年発熱する、ものすごく疲れるなど「初夏が苦手」な傾向のある人もいます。

特に、真面目でせっかち、キッチリしている方が、体調を崩しやすいですね。

初夏は陽気がぐんぐん高まり、陰の性質を持つ女性には、刺激が強い季節。

5月病、という言葉がありますが、初夏の陽気の中、さらに頑張ろうと無理をして、力尽きてしまうのです。

こんな方には季節の背景を説明した上で、「休む努力」をすすめます。

頭が働きすぎて、休めず悩んでいる状態に「休む」というのは難しいのですが、

頭に熱が昇りすぎているのですから、冷ますことが大事です!

「頑張ることが当たりまえ」になってしまっている人ほど、今の状態を見直してください。

夏の影響(梅雨編)

夏は「やる気がでない、だるくて動けない、気力がわかない」という訴えが多いです。

が、湿気が強く高温の夏に、張り切ってやる気をだすの、難しくないですか?

女性は陰の性質ですから、陽気が高ぶり、暑さ真っ盛りの夏は基本的に弱いのです。

暑さの中を動くだけで、気力や体力を消耗しますし、やる気も出せなくて当然だと思ってください。

コツは、目標を低めに設定すること。

無理に動こうとせず「ここまでできたらよし」と、肩の力を抜いてください。

連日のものすごい暑さの中、日常を過ごすだけで充分、サバイバルなのです。

涼しくなってからが本番と考え、無理せず気楽に過ごしてくださいね。

秋の影響

秋は、不安や寂しさを感じやすくなります。

これも「夏から秋へ、陽から陰への切り替わり」の影響が大きいからです。

不安や心配にとらわれても、情感が深まる季節と前向きに考え、心穏やかに過ごしましょう。

時には、感情が揺さぶられるような映画やお芝居を見て、思い切り泣いたり、笑ったりするのもおススメ。

上手に発散して、マイナスの波にとらわれ過ぎないことがコツです。


秋は特に、内向的になったり、涙もろくなるなど、メンタル面の変化が大きくなります。

元気を出そうとしても出ないのですから、無理に明るくする必要はありません。

秋の心と書いて愁「うれい」とよみますが、漢字で表せるほど、昔から秋の心の変化は大きいのです。

泣いたり、悲しみに浸るのも、秋独特の感情だから、と気軽に考えてください。

冬の影響

寒さと陰気の増す冬は、体が動きにくく、気持ちが暗くなりやすいです。

寒さで元気が出ない「冬季うつ」は、実は男性より女性の方が発症率が高いのです

寝ても寝ても眠い、体が動かない、気分に波があるなど冬の不調は、日照時間を長くとり、温かくして過ごしましょう。

ちなみに、日本の冬は「年末年始」という独自の文化があります。

12月と1月は、なぜか家事が増え、寒い中頑張りすぎて、疲れている女性が増えます。

昔、「お正月のことを考えただけで寝込みたくなる」と患者さんからきいたことがありますが( ;∀;)

具合が悪い上に、動かなくてはならないこの文化、そろそろ開放されませんか?

年末年始で頑張りすぎて、春の気力不足や不調を作っているのかもしれません。

「動けないのは、冬のせい」と割り切り、家事も外注、可能な限り手抜きして休みましょう!

冬は、春の芽吹きに向けて、エネルギーを蓄える季節。

温かくして睡眠をとり、ゆったりすごして気力と体力を備えてくださいね。

まとめ:頑張りすぎず、季節が原因と考えて

季節がメンタルに与える影響について書いてみましたが、いかがですか?

女性は真面目で頑張り屋さんが多いので、メンタルの不調は「自分のせい」だと考えがちです。

ですが、自分を責める必要はありません。

メンタルの浮き沈みには、季節の影響があることを知っておいてください。

無理に元気をだそうとして頑張り切れないときは、季節のせいにしてしまいましょう!

そんな傾向もあると気楽に考えて、気持ちを楽にしてもらうのも、1つの解決法です。

もし、それでも自分の中で腑に落ちない、感情がおちつかないようなら、いつでもご相談下さい。

自分のご機嫌が自分でとれるレベルまで、アナタの気力を回復させます。

遠慮なくご相談くださいね。

次回も、更年期の気分の浮き沈みについて、取り上げます。