「指の腫れと痛みが確実によくなった!」へバーデン結節の患者さんを感激させた、実績あるテクニック
こんにちは、やすはら鍼灸院です。

今日のブログは、へバーデン結節でお悩みの女性向けです。
へバーデン結節は40代から50代の女性に多く見られる症状ですが、こんな悩みはありますか?
・指の先端の関節がゴツゴツして、ふくらんで見える
・指がこわばる、パソコンのキーボードがうちづらい
・小銭をつまむ、字をかく、ボタンをとめるなど、細かい作業がしづらくなった
・指が腫れて太いのが気になる、人前に手をだしづらい
手がスムーズに使えないのは、本当に不便ですよね。
変形して太くなった指が気になると、心理的なストレスも大きいです。
へバーデン結節の対処法と、お悩みだった患者さんの体験談を紹介します。
へバーデン結節とは
へバーデン結節とは、
【指のいちばん先端の関節が不自然に変形し、曲がったり、腫れてコブ状にふくらんだ状態】
をいいます。
関節内に炎症が起きて、水が溜まるため、腫れや痛みを感じます。

19世紀のへバーデンというお医者さんが発見したことで、この名前がつきました。
そのくらい昔からよくみられる症状ですが、40代から50代の女性に発症しやすいため、更年期の症状の1つにあげられます。
へバーデンは重症化すると変形が大きくなります。
老年の女性で、指が先端だけ変形している方をみますが、以前は対処法がなく、そのままにせざるを得ませんでした。
ですが、最近は研究がすすみ、指のマッサージや漢方、サプリなど、対処法が増えています。
大事なことは「重症化する前に早く手を打つこと」です。
ただ、手の指が腫れたからといって即座に「へバーデン」とは思わないでくださいね。
ネットのおかげで情報過多の世の中ですから、勝手な診断は禁物です。
手のトラブルは原因が様々にあるため、違和感を覚えたら、必ずお医者様の診断を受けてください。
へバーデン結節の対処法のコツ
対処法は次の2つです。
①全身の血行を良くして症状をおさえる
②手の血行をよくして、痛みをやわらげる
①全身の血行を良くして症状をおさえる
全身の血行を良くすることは、へバーデン症状の進行を抑えることにつながります。
例えばへバーデン以外に、こんな症状はありませんか?
・冷え性(手足がいつも冷たい)
・体力がない
・腰痛もち
・神経痛や関節痛がある
・カラダがむくむ、下半身が太い
・アレルギー性鼻炎や花粉症で鼻水が出やすい
・お腹が触ると冷たく、だるさがある

これらの症状は、自分の体を温める気血の流れが弱く、冷えることにより起こると考えます。
なので、カラダを温め、気血の流れを回復させましょう。
関節内に水がたまって腫れる状態も、血行を良くして新陳代謝を上げることで、進行をおさえられます。
気血の流れをよくするには、漢方薬やサプリも効果的です。
積極的に漢方薬を使うドクターもいますので、ぜひお医者さんに相談してみてください。
②手の血行をよくする
指が腫れて痛む場合は「温めて血行をよくして、痛みをやわらげる」ことが大事です。
前回のブログにもかきましたが、関節の炎症には、痛む場所の血行を良くすること。
血行をよくして、関節内に溜まっている水分を流し、炎症を抑えましょう。
痛みがある時は無理に動かそうとしないこと。

腫れた指や関節に、血行を良くするアプローチは色々あります。
ネットでも「へバーデン結節のマッサージ」「爪を立てて関節患部を刺激する」などが紹介されています。
鍼灸師オススメのケア方法はやはり「お灸をすえる」こと。
次の話をぜひ、参考にしてください。
へバーデンが良くなり、感激した50代女性のお話
新人時代、勤務していた鍼灸院の受付さんから「手の指が変なの」と相談を受けました。
手を見せてもらうと、右の指は2本、左は3本、先端がいびつな形で関節が腫れていました。
「おつりのお札を数えるとき、指がスムーズに動かず、ひっかかる」と不安もありました。
他にもこんな症状の訴えがありました。
・筋力があまりない
・湿気が苦手で、膝や腰が痛くなりやすい
・なで肩で冷え性、肩はいつもこっている
・お腹周りがつめたい
・肌に力がなく、ゆるんでいる
・お腹を下しやすい
治療として、その日から彼女の指にお灸をすることになりました。
もぐさをひねって火をつける、昔ながらのお灸のやり方です。

「熱いヨ!」「ごめん」と誤りつつ、毎日、新人のお灸稽古に付き合ってもらいました。
勤務がおわったあとは吸い玉の練習。
こちらは「腰痛にきいて気持ちいい」と喜んでくれました。
治療とは言え、今思えば夜遅くの21時まで、よく付き合ってくれたものです。

他のスタッフと一緒に、練習するたび実験台になってもらいましたが、一か月もしないうちに変化がありました。
「指の腫れ、前よりキレイになったよね?」と本人もわかるくらい、関節の腫れがなくなってきたのです。
指の動きもスムーズになり、動かしやすくなったと喜ばれました。
以下は彼女から直接きいたお話です。
「指輪をつけたり外したりするのに、苦労しなくなった。
お灸は正直、熱かったけど「効いてる」という感触があったよ。
やってもらって、こんなに早く指がキレイになると思わなかったから、感激したわ。
吸い玉も終わるとカラダが温まって、ポカポカして、施術うけられてラッキーだったね(^^♪」
新人時代の懐かしいエピソードですが、実はこれ、20年以上前のお話。
今は、私の年齢が更年期世代に差し掛かってきましたが(;'∀')
指の痛みを訴える話をきくと、いつもこの方のことを思い出します。
へバーデンや手のこわばり、指の痛みにお悩みの人へ
へバーデン結節も今では、治療法やケア方法が増え、情報がすぐ手に入るようになりました。
でもやはり、腫れた関節や指の痛みのアプローチとしては、お灸が非常に効くと断言します。
マッサージやテーピングと併用すると、より効果的です。
お悩みの方は、最近はお灸もネットで買えますので、ぜひ試してみて下さい。
お灸も煙が出ないものや、熱さが調整できるタイプ、香り付きのお灸など、多種類あります。
自分でお灸をする場合はこんな風に、楽しみながらトライしてみてください。

指の痛みで楽器が弾けない、日常生活のなかでスムーズに指が動かないなど、手が使えないと不便ですよね。
お困りの方は、指だけでなく全身の調整も行って、回復を早めましょう。
指だけでなく、全身にアプローチを行うことも、鍼灸治療の特徴です。
手のこわばりや痛みでつらい方は、良かったらご相談ください。
指も、体もお灸とハリで、早い回復を応援しますよ!