”5月病にならないためにコレをやる”3月4月の今、ご自愛がすごく重要なワケ

こんにちは、やすはら鍼灸院です。

暦は”啓蟄(けいちつ)”

陽気につられて地中から虫が出てくることを表しますが、

虫といっても、東洋医学風にいうなら「風邪の虫」でしょうか。

2023年の春は、「公害」とも言える花粉量の増加で、苦しんでいる人が続出です。

私もここ数年「絶対違う!花粉症じゃない!」と意地をはってきましたが、

今年ばかりは、症状のすさまじさに白旗を掲げつつあります。

鼻詰まりの息苦しさがやり切れません(T_T)

春はもともと”春バテ”しやすい、自律神経症状が起こりやすい季節。

そこへ花粉症の息苦しさで追い打ちがかかるのですから、体調不良になるのも当然です。

さらに、これを書いている現在の情報では、

「今年の3月は例年より高温傾向が続き、降雨量が少ない」

とのこと。

花粉がピークのまま、3月いっぱい息苦しさに悩まされそうな見通しです。

そして、これらのデータから予測できることは

「5月病が例年より早く出そう、3月4月の過ごし方が大事」

ということ。

「花粉だけでも大変なのに、今から5月のことなんて考えられないよ~!!」

と思われた方、この先のためにもちょっと、気に留めておいてください。

今回は「5月病にならないために、ご自愛強化がいかに大事か」というお話しです。

5月病ってそもそもどんな感じ?

5月病は一言でいうなら

「ストレスを感じ、気分がすぐれず体に症状があらわれる」状態。

やる気が出ない、不安、気分がむなしい、集中できないなど、精神面の不安定さが大きくなり、

体にもさまざまな症状となって表れます。

一昔前までは、新社会人がGWあけから出社しにくい、というイメージでしたが、

今の時代は新社会人だけでなく、壮年期から小さな子供まで、全体に現れています。

保育園の先生が

GW明けは急に発熱する小さなお子さんが増えますし、登園拒否もでます。

4月に入園して頑張ってきたけど、GWに休んで気が抜けちゃうのか、親子で体調を崩す方も多いんですよ」

と仰っていましたが、これも5月病の一種です。

5月になってから現れることが多いので、その名前で呼ばれますが、

原因は5月になったからではありません。

実際の原因はその前、3月、4月の春から原因が起こっています。

東洋医学的に考える5月病の原因

3月から4月にかけては、気温が急に高くなります。

春は気温に紫外線も加わり、一年で一番、お肌がダメージを受けやすいそうですが、

肌だけでなく、気持ちの上でも高ぶって、荒れてザラザラしやすいんですね。

20度越えで雨が降らず、乾燥した春の空気にさらされると、人の気持ちも浮つきます。

これは東洋医学でいうところの「心」が高ぶった状態。

陽気が急に高まり、心が高ぶると、頭に熱が入り、気血が下がらないため、

「不眠」や動悸、高血圧やめまいなど、熱症状が出やすくなります。

熱症状に限らず、頭に気血がのぼったまま、精神面の不安定さが続くと、

お腹を壊したり、胃痛や頭痛、続く肩コリなど、心身共に不安定になりやすいんですね。

これが東洋医学的に見た5月病の正体です。

真面目で頑張り屋さんが多い、当院の患者さんにはよく見られますが、

「疲れているのに眠れない、顔がほてる、頭が重くてツライ」

など首から上の症状を訴える方も多くなります。

これらを少しでも軽くするにはどうすればいいのでしょうか?

だからこそ、ご自愛強化月間です!

5月病にならないために、今からできることはなんでしょう?

これはとにかく、「今から疲れないこと」

・体力の消耗を避ける

・睡眠を沢山とり、回復を図る

・負の感情を持ち越さない

・入浴で自律神経の安定を図る

など、色々あります。

(余談ですが、映画「湯道」はオススメ!

見ると100%風呂に入りたくなり、イライラや気分転換にはぴったり!)

5月病にならないための心得は、「自分にサービスする」「自分で自分をいたわる」こと。

タイトル通り「ご自愛ください」が一番大切なんですね。

そしてそれは3月、4月の今から行うことがキモです!

自分へのサービスとは、いかに自分が疲れているかを知ること、そしてそれと向き合うこと。

その調整のための時間を取ることが、5月病にならないための心得です。

頭の中でリセットタイムを計ることも必要。

「この先もっと楽にできないかな?」

とか、最終的には「今はコレをやらない!」と考えるのもアリですね。

日常は6割できればヨシを目指して過ごしましょう。

足し算ではなく、時には引き算で物事を考えると、ちょっと楽かもしれません。

(考えすぎて煮詰まったら元も子もないので、ほどほどに)

「私そんなに頑張ってないです」いいえ、もう十分頑張ってます!!

当院にいらっしゃった患者さんは、

なぜか皆さん自分だけで頑張り続けた上に、

「私、そんなに頑張ってないんですけど・・」まで仰るんですが、

動悸がでても「運動不足かな」と考える頑張り屋さんや、

「過食してしまう」と平均より細い体で後悔する我慢さん、

「これができて当たり前」のレベルが高い努力家さんがいます。

今は日本全体がそうなのかもしれませんね(T_T)

そんな方にこそ、是非ご自愛強化月間である3月、4月は自分をいたわることをお勧めします。

さて、ここまで読んでみていかがですか?

5月病にならないためのコツ、少しでも伝われば幸いです。

もちろんご自愛強化月間には誰かの手を借りるのも大事です。

疲れを取りたい方は、いつでもご相談くださいね。

それでは、また次回!