ダイエットしたいのに動けない人へ、始める前にやる3つの準備


こんにちは、やすはら鍼灸院です。

女性のダイエットは、永遠の悩みですよね。

特に50代以降の女性は、運動や食事を頑張っても、思うように体がついてこない、結果が出ないと感じる方が多いようです。

今回は、そんなお悩みを持つ方の実際の症例をもとに、「ダイエット前に必要な体の準備」についてお話しします。


症例:50代女性「ハリで痩せられますか?」

ある日、「鍼灸でダイエットできますか?」というご相談を受けました。

その女性は真剣に体重を減らしたいと考えていて、食事や運動も頑張りたい気持ちがある様子。

しかし、実際にお体を診させていただくと…

  • 肩や背中がカチカチに固い
  • 腕を上げるのもつらい
  • 足がよくつって、歩くのも億劫
  • 冬は冷え性、夏はのぼせやすく、顔が赤くなる
  • 息苦しさ、汗が出にくく、便秘がち

ダイエット以前に、体がうまく働いていない状態だったのです。

ダイエットは「生活を見直して、余分なものを減らすには何ができるか」を考えることから始まります。

でも、この患者さんの場合は、生活を見直しする前に、まず他にできることがあるのでは?と感じました。

ハリとお灸、そして吸い玉で施術をし、体の土台を整えることを最優先に施術しました。


ダイエット前に整えるべき「体の土台」3つ

柔軟性をたもつ

肩甲骨周りや股関節など、大きな関節の柔軟性は、代謝アップに欠かせないポイント。

ダイエットに成功するには、柔軟なカラダになる必要があります。

体がガチガチだと、動くだけで疲れたり、ケガになるリスクも高く、脂肪燃焼どころではありません。

あなたは、自分のカラダを思い通りに動かせますか?

どこか痛みがあったり、固さの自覚はありますか?

それらがなくなってから、ダイエットのための運動が可能になります。

柔軟性をしっかり回復させてから、運動に取り組みましょう。


血行をよくして発散、ためこまない

汗をかきにくい体質は「カラダにため込みやすい」傾向があります。

この体質の方はまず、カラダの流れを良くして、発散できることが大事です。

・冷え性

・汗をかかない

・すぐにのぼせる

こんな傾向がありませんか?

少し運動すると熱がこもり、のぼせるのは、余分なものが溜まり、代謝が落ちているサインかも。

いきなり運動してやせよう、発散しよう!

と意気ごむまえに、まずカラダの流れをよくすることが大事です。


内臓の働きと便通

体に不要なものがたまると、痩せにくいサイクルに。

便秘があると、代謝にも悪影響が出ますから、まずこれはしっかり解消しましょう。

腸の働きを整えることは睡眠にもつながります。

睡眠がしっかりとれると、脂肪燃焼作用も高まります。

それまでの生活リズムを変えれば、内臓の動きも違ってくるかもしれません。

が、カラダは「急な変化」を好みません。

いきなり食事を減らしたストレスで便秘になるケースも多いです。

そうならないためにも、まずは内臓の働きを良くすること。

「ためこまない、出やすい」体になるべく、お腹の状態を考えて、食事をしっかりとりましょう


施術後の感想

「肩甲骨が軽くなりました。

なんだか息がしやすくて、肩が軽くなった気がします。

ハリやお灸でダイエットっていうと、痛いイメージがありました。

でも、それ以前にまずやることがあるんですね。

歩くのは嫌いでしたが、施術を受けた後は足もラクで、がんばろうかなと思えます。」

体が軽くなると、自然と気持ちも前向きになります。

こうした変化があると「ダイエットできるかも」という自信につながっていきます。

ダイエット=いきなり運動、ではありません。

それまでのカラダを整えて、ようやく「運動して体重を落とす」スタート地点にたてます。

そのために、ハリとお灸がお役に立てたようでよかったです。


まとめ:まずは“動ける体”を作ろう

日本における、若い女性の「痩せ」願望はかなり深刻なものです。

でも、少し勘違いしているのでは、と思うこともあります。

「痩せている=美」ではありません。

「健康であることが美であり、その結果、体が引き締まって見える」なのです。

ここを取り違えている人が多いですね。

健康であることは、動けるカラダであること。

「最近ダイエットがうまくいかない」

「体が重くて、やる気が出ない」

そんな方は、一度ご相談ください。

まず、今のカラダを違った方面から見直し、動けるカラダを作り、生活を整えましょう。

“動けるカラダ”を一緒につくってみませんか?